SACCHARINE SMILE / DONOTS

ドイツ出身のメロコアバンド、ドゥノッツ。…勘の良い方はもうお気づきかもしれませんが、私が彼らを知ったきっかけはギタドラです。そして、この『SACCHARINE SMILE』は初めてギタドラに入った版権曲になります。*1
アルバム「AMPLIFY THE GOOD TIMES」収録で、DONOTSの曲の中では知名度や人気が高いようですね。日本での知名度はまだまだという気がしますが、地元では赤坂ブリッツくらいの会場を満員にするバンドだと聞きますし、一曲だけというわけではなく、バンド自体が人気のようです。
『SACCHARINE SMILE』は、速さはそれほどでもないのですが、メロコアらしい爽快感に溢れていますね。この辺はジャンル的な部分だと思うんですが、メロスピはマイナーコードのものが多く、そちらは「凄く速いのに、遅く聴こえる」部分を持っていると思うんですよ。メロスピが「速い」と感じるのは、ドラムに一存している気がします。しかし、メロコアの要はギターです。キーボードがない分、メロディもスピードもギターが担っていると考えられます。
DONOTSの曲は全体的に歌詞が皮肉っぽくて、そこがパンクらしい点かもしれないと思っています。SEX PISTOLSのように王室を批判するわけでもないし、THE CLASHのように政治的メッセージを含めているわけでもない。そういう大きなものへの反体制ではなくて、身近なあの娘についてとか、そのレベルの馴染みやすさがあると思います。そういう意味では、ヨーロッパ出身だけれどアメリカンロックに近い感性なのかもしれません。
(公式:http://www.donots.com/

*1:他に『GET GOING』も入っています。