Broken / SONATA ARCTICA

原点回帰も必要ですね、ということで私を一気にメタル方面へ向かわせたバンドの一つ、SONATA ARCTICAの3rdアルバム「Winterheart's Guild」から、本国フィンランドではシングルカットされた『Broken』をご紹介します。
ソナタと言えば疾走曲、というイメージは、ここをご覧の方にも染み付いているかもしれません。私が毎回書いているので…。しかし『Broken』は大人しい一曲で、しかもこれまで演奏してきたバラード曲とはタイプがかなり違います。
イントロの宇宙的な広がりや、全体的に不思議なメロディラインがなかなか面白いですね。また、ラスト近くのキーボードが、バグパイプのような音使いをしていて哀愁を帯びています。何でも、ヴォーカルのトニーは「エイリアンやX-ファイルをテーマにした曲を書こうと思っていた」そうです。
じわじわと重なっていくコーラスや、重く低くまとまっているギターサウンドなど、速い曲とは音使いや曲展開など全く被る部分がありません。これを同じバンドが作ったと考えるだけでも、実験的なものだとわかります。
疾走曲に飽きた時、こうした落ち着いたナンバーに浸るのも良いと思います。何気に私は、このアルバムの中でお気に入りの曲ですね。
(公式:http://www.sonataarcticajapan.com/