プリンセス・プリンセス:5巻

プリ・プリも最終巻となりました。元々「姫」の活動期間が1年間ということもあり、あらかたのイベントを終えたらおしまい…という部分は見えていたのですが。そんな今回の内容は、メインが生徒会選挙の続きですかね。
秋良の圧倒的勝利に終わると思われていた選挙は、御鷹の出現によって雲行きが怪しくなります。秋良は穏やかで人を惹きつける魅力があり、御鷹は絶対的な自信とカリスマで勝負します。亨・裕次郎は秋良の応援に回ることにするのですが、彼らには秘策がある様子。
一方、御鷹自身は秋良と意見をぶつけ合い、考え方の違いを実感します。そしてお互いが、方向は違えど高い能力を持った人間であるという意識も。
選挙の結果は、様々な要因が絡んで秋良の当選に終わります。そして秋良は、生徒会長補佐の椅子を御鷹のために用意し、お互いの力を学校の発展のために活かそうと主張。御鷹も秋良の力を認め、引き受けるのでした。
それにしても…これだけは言わせろ。
「坂本様が遂にやっちまったあああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
坂本様のファンなら今巻は必読の書となりました。須らく見よ。
続いて、裕次郎の帰省の話。家族とぎこちない関係になっていた裕次郎は、何とかしたいと思って、その起爆剤として亨を実家に連れて行くことに。その判断は正解だったようで、踏みとどまる裕次郎の背中を亨が押すことで、お互いの想いがようやく理解でき、蟠りが解けた感じでした。
最後は、「姫」の引退をめぐるお話。次の「姫」候補の選出やラストステージの準備をして、てんてこ舞いの3人。無論、周囲を取り巻く人たちも同じです。
ラストステージではこれまでに使われた衣装に着替えつつ、一人ひとりが卒業ソングを歌う内容。最後に挨拶をして締め。…と、これだけ書くと「あっそ、ふーん」で終わってしまいそうなのですが、ここまで積み上げてきた人間にとって「軌跡を辿る」ことがどれほど感動するか!
アイマスの引退コンサートで泣いたPなら今巻は必読の書となりました。こうなりゃ1巻から通して須らく見よ*1
そして物語は「プリ・プリ+」という次世代の姫に引き継がれることに。アニメ化もされましたし、今後も目が離せない作品となりそうです。

*1:パート2