サッカーワールドカップ2006:エクアドルvsコスタリカ

開幕戦ではドイツを相手に面白い試合を繰り広げたコスタリカ、このグループでの生き残りを掛けてエクアドルとの試合です。
エクアドルは序盤からボールを支配し、攻めにも守りにも力を発揮しました。まずは前半始まったばかりで、真ん中にDFを集めてからサイドにボールを出し、そこからのセンタリングに合わせてテノリオがヘディングで押し込みの先制点。これは「センター〜サイド〜センタリング」の流れが非常に速く、見事なゴールでした。
その後は暫く両チームとも得点がありませんでしたが、全体的な試合の掌握権はエクアドルでしたね。最初はパス回しが上手いチームかなと思っていたのですが、個人技でもきっちりとボールを奪っていましたし。
対するコスタリカは、最初から最後まで戦法を変えずに戦っていました。ドイツ戦でもワンチャンスで採用した「縦パスからFWに繋ぐ」これだけです。解説を聞くまでもなく、自軍のゾーンが真ん中しかないんですね。サイドから切り込める選手がいないのかと思われます。
後半は、これも始まって早々にエクアドルのメンデスが切り込み、DFを崩したところでデルガドにパス。デルガドは角度のないところから、更にキーパーの意表を突いて狭いところに通しました。
そしてダメ押しに、ロスタイムに入ってからの得点がありました。サイドからの速攻で切り込み、センタリングしたところにカビエデスがドンピシャリです。
コスタリカは戦い方を完全に読まれており、ラストの縦パスも繋がりませんでした。繋がってシュートに持ち込めた数少ないチャンスについても、シュートの線上にDFが既にいるという具合。エクアドルの守備の堅さを思い知る結果となりました。
コスタリカは1点を返すことも叶わず、3-0でエクアドルが勝利を掴みました。ワンチョペ、ゴメス、サボリオといった主砲が全く火を噴くことなく終わってしまい、不完全燃焼と言える試合内容だったのではないかと。
しかし、エクアドルがこんなに強いとは知りませんでした。ポーランド戦を観ていなかったことと、そもそもどんなチームか知識がなかったことで、試合前は互角の試合になるかも…なんて思っていたのですが。
ドイツともども決勝トーナメント進出を決めてしまったので、第3戦目は和やかになってしまうのかも…。ここまで来たのなら、是非ともエクアドルにグループ1位で抜けて欲しい気もします。