サッカーワールドカップ2006:日本vsクロアチア

さてさて、今後の日本の命運を分ける重要な試合です。オーストラリア戦を落とした日本としては、これが背水の陣ということになります。負ければ間違いなくビリ、勝って次への望みを繋げたいところです。
クロアチアは守備に定評のあるチーム、前回のブラジル戦でも1点を取られはしましたが、逆に言えば「1点で凌いだ」という言い方もできます。日本は決定力を欠いている状態なので、その分厚いディフェンスをどのように崩すかが課題となりました。
前半のハイライトは…何と言ってもPKでしょうね。20分頃に宮本が自陣でファウルを取られてしまい、イエローカードで次の試合が出場停止、オマケにPKを受けることになってしまいました。絶望的な状況が重なってしまったのですが、ここで川口がPKを見事に防いで失点を許しません。川口ってPKを何度か止めている実績がありますが、ここでまた出てくれるとは…!
日本の攻めで少し驚いたのは、中田英ですね。試合前のインタビューでも、結果に拘る意思を聞かせてくれた彼は、中盤から自らシュートを放つ場面が目立ちました。枠内への強烈な一発が2度もあり、相手GKを十分に威嚇できたと思います。アレックスも数回シュートしましたが、こちらはちょっとヘコかった感じが。
途中から出てきた稲本も、なかなか良い動きでクロアチア中盤に食らい付いていました。体力がある選手がガンガン走り込むのは、他の選手に奮起を促す意味でも重要だと思います。また、加地もサイドを良く走っていた印象がありました。…センタリングはヘコかったですが。
クロアチアで気になったのは、ダリオ・スルナでした。私はこの人も知りませんでしたが、とにかく攻めから守りまで走る走る。あちらも日本と似た部分があり、速攻ができないチームのようでしたが、スルナが上手くパスを出して奇襲する場面は幾つかあったなと。
お互い勝ち点が欲しいのでFWを次々と投入。日本も大黒が出てきたのですが、動ききれずに最後まで攻め切れません。逆にクロアチアも前線の選手に疲れが見られ、日本のピンチに付け入ることができませんでした。
結果は0-0の引分け。お互いに良く攻めていたと思うのですが、個人技で突破できる選手がいませんでした。他の国の試合を観ていると、どうもその辺が違ったように思います。
この試合を観て、中田英ってのは本当に素晴らしい選手だなぁと思ったのですが、本人は結果を残せず不満そうでしたね。意識・目標を高いところに持つのは、今の日本に大切なので、ブラジル戦も諦めずにぶつかって欲しいと思います。