サッカーワールドカップ2006:トーゴvsスイス

このグループGも、フランスが伸び悩んでいるので一波乱起きそうな感じがしますね。この試合もスイスが有利だろうと思って観ていましたが、決勝トーナメントに進むことを考えると「いかに勝つか」という部分も大切になってきます。
立ち上がりはスイスが攻め立てており、前半15分には左サイドからの切り込み、逆サイドに振ってから中央に寄せてフレイが押し込みの先制点。この流れは実に美しかったですね〜。素早く、また守備がどちらを守れば良いか慌てているところにピシャリでした。
トーゴが攻めに転じたのは、交代でサリフが入ってきてから。パス回しも速く、スイスの中盤を翻弄します。そしてアデバヨールに繋ぐのですが…ゴール前はスイスの守備が堅く、上手くいきません。ドリブルで突破しても防がれて、センタリングは長身DF陣に弾かれ、意表を突いた攻撃もGKがナイスセーブ。
スイスは、全体的に最も後ろのラインでは隙を見せませんでしたね。危ない場面は殆どなく、トーゴが良いシュートを放ってきた時にも落ち着いて対応できていました。
後半はトーゴの全体的な持久力不足、精神力切れが原因か、一度ボールを取られた時のリカバリーが非常に緩くなっていることが多かったです。スイスとしてもそこに付け入る形で、少ないチャンスを点数に結び付けるべく前へ進みました。
それが実を結んだのは試合終了近く、甘くなったトーゴの守備を左右に振り切ってバルネッタが強烈なシュート。ゴールポストの内側に引っ掛かるような見事なコースをつき、決定打となる追加点。ロスタイムにトーゴがチャンスを迎えるも、1点を返すことができません。
結果は2-0でスイスの勝利。このグループの中では、韓国と並んで勝ち点4をゲットです。同時に、この時点で2敗を喫しているトーゴの予選敗退が決定しました。
これでフランスが次の試合でトーゴに勝利すると、決勝トーナメント進出を賭けてかなり面白い点数争いが見られそうです。そこにも注目したいですね。