つよきす Cool×Sweet:ココナッツの夏

ようやく、この作品唯一と言ってもいいツンデレキャラである、なごみを中心にしたお話となりました。というか、ここまでエリカとかが目立ちすぎていたのかもしれません。
劇を見に行った素奈緒と友人の静香。帰り道は夜も遅くなっていたのですが、素奈緒はその途中で不良に絡まれているなごみを助けます。ところがなごみはあまり感謝していない様子で、素奈緒に突っかかります。素奈緒も熱血なので言葉を返すのですが…なごみは去り際に礼を言うのでした。
翌日、その劇の台本を買って一人で練習する素奈緒の姿を、偶然近くを通りかかったなごみが目撃します。最初は冷めた態度で馬鹿にしているなごみですが、演劇の台本に自分の境遇を重ね合わせてのめりこんでいきます。
なごみは父と死別しているのですが、母の恋人を拒絶し、いつまでも思い出に浸って夜な夜な一人で出歩く生活をしているのでした。「誰かが喜ぶから、夢に向かって努力する」という想いは、素奈緒が演劇にかける想いと同質のもの。なごみが素奈緒に問いかけると、そういう予想通りの答えが返ってきます。
そしてようやく満足に劇ができる段になって、静香を相手に演じていたところ、こっそりとなごみも鑑賞していました。なごみはかつての想いから料理を作り、素奈緒に弁当を差し入れします。それを絶賛する素奈緒なのですが、もう一つの弁当箱の中身が大根のおでん。それを見て卒倒したところで終了です。
ツンデレがようやくきてキタコレ、という想いはあるのですが、主人公が女の子なのでどう見ても百合です。本当にありがとうございました。
一応、他のキャラもその人なりに「ツン→デレ」をやっているのですが、どうも「戦友として認めた」みたいなニュアンスが多いんですよねぇ。作品としてのコンセプトが捻じ曲がった感は否めません。個人的には、これはこれで面白いかな、とも思うのですが。
それと余談ですが。なごみ役の小林ゆうって、ネギまのせっちゃんとか凛々しい役が多いという認識だったのですが、ひぐらしの悟史もやってるんですね。どういうヌルさになるのか聞いておけば良かったかも。
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