白鳥〜動物の謝肉祭より〜 / CAMILLE SAINT-SAENS

この間買ってきたチェロ演奏のCDを流しながら更新作業なのです。今回はその中からサン=サーンスの『白鳥』をご紹介します。
単体で有名な曲ですが、組曲「動物の謝肉祭」の第13曲が本来の姿です。最も、クラシックを聴かない人で『白鳥』以外をそらんじることができるなら、それは凄いことです…と言い切れるくらい、他がマイナーなんですけどね。
金色のコルダ」にも出てくる曲で、ゲーム中ではチェロの志水くんが演奏しますが、これは当然と言えるでしょう。チェロの独奏曲として有名であり、他の楽器ではあの優雅さは出ません。
朝日がきらめくように爽やかでゆったりしたピアノ伴奏に乗せて、水上を優雅に行く白鳥の姿をチェロが表現します。音が一瞬止まるところでは呼吸が聞こえるような感じで、曲の流れを平坦にせず抑揚をつけています。この辺はチェリストの技量にもよると思いますが。
チェロという楽器はヴァイオリンの華やかさに比べると目立たないかもしれませんが、『白鳥』はJ.S.バッハの『無伴奏チェロ組曲』と並ぶほどの名曲だと思うので、この2つくらいは聴いても罰は当たりませんよ。