Boogie Back To YOKOSUKA / レ・フレール

先日コンサートを見に行ったピアノ連弾デュオの「レ・フレール」。親が絶賛しており、CDを買ってきていたので私も聴き直しています。今回は『Boogie Back To YOKOSUKA』をご紹介します。
彼らを代表するブギーの音楽であり、アルバムの中でも強く存在感を放つ、そんな一曲に仕上がっています。これ一つで、物語が存在しているように聴こえるんですね。
出だしは勇ましく…これは彼らの生まれた横須賀という土地柄、海軍をイメージしたような作りです。メインフレーズとして使われており、ここでのアレンジは一番素直に、悠々と奏でられます。
そしてそのメロディが一息つくと、今度は基本的なブギーの曲が始まります。軽快でノリが良く、ジャズ喫茶などで流れては客が踊り始めるようなパートですね。
様々にアレンジされたメインフレーズと、ハードなパートが交互に演奏されます。全体的な音の厚みは、やはり二人で弾いているのが大きいですね。一人はベース担当、一人はリードするという使い方ができます。
そして締めは、一度終わったかのように見せかけて、最初のフレーズが転調されてもう一回。ドラマチックな終わり方は、RPGのエンディングテーマのようです。
こんな感じでCDも良かったのですが、やはり彼らの真骨頂はコンサートでしょう。MCでも「譜面上は可能だが、二人で弾くとできない場合もあるのが連弾の難しいところ」と言っていた通り、良く練られた曲作りと「魅せる」パフォーマンスが売りです。
(公式:http://www.lesfreres.jp/