武装錬金:守るべき人のために

前回の感想と順番が前後してしまいましたが。
カズキと斗貴子ホムンクルスの鷲尾と戦う場面からですね。既にホムンクルスの幼体が斗貴子の身体をかなり蝕んでおり、動きも鈍くなっている自覚症状が出ています。
相手は攻守共に優れた翼を持っているため、二人がかりでもなかなか崩せません。そこで作戦として、一人がまず相手の防御を誘い、もう一人が一撃で仕留めることを考え付き、カズキは自らが囮になることを決めます。そして全力で突っ込むのですが相手に作戦を読まれてしまい、斗貴子はとっさの機転で自分が囮になります。カズキは相手の翼を片方切り落とすことに成功しますが、斗貴子もまた体が限界にきていました。
まだ戦う意思のある敵に、カズキは一人で立ち向かいます。そこには、かつて命を助けてもらった斗貴子への恩があり、絶対に守り抜くという強い意志の表れがありました。一方、敵もかつて蝶野にホムンクルスにされたことで命を救ってもらった経緯があり、主に強い忠誠を誓っているのでした。
カズキは武装錬金を手にした時から「もう一人の犠牲者も出さない」と決め、それが戦う原動力になっています。その意思で槍にエネルギーを込めて、敵を打ち破ることに成功します。
この時点で斗貴子は歩くのも難しいほど衰弱しており、カズキは斗貴子を背負って山を降ります。そのまま、まひろや友人たちが待つ寮まで走り、自らは蝶野を探すために再び取って返すところで終了。
この作品は基本的にギャグ色が弱めだとは思うのですが、節々でたまに出てくるのが面白いですよね。ホムンクルスに一撃を浴びせたカズキが斗貴子と話をしているところとか、寮に戻った後のカズキとまひろの会話の天然っぷりに斗貴子ががっくりくるシーンとか…。
それにしても、下山する時の斗貴子さんの可愛さはなんですか。これが後々にストロベリる伏線になっていたりするんでしょうかね。
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