みなみけ:3巻

3巻になって、南家を取り巻く人々の流れに大きな潮流が一つ加わります。それは「もう一つの南家」であり、特に4人兄弟の末っ子・トウマは殆ど主役級の働きぶりになりました。名前に「冬」がついているせいでチアキに上手く丸め込まれ、弟分にされてしまったり。
トウマの兄貴のアキラはカナと同じ学校の同学年ですし、ナツキはハルカ姉と同じ学校の後輩ということもあり、徐々に距離を詰めている感じですね。長男がどういう立場になるのかは、まだ明らかにされていませんが。
このアキラ、ヘタレっぷりが凄くて面白いです。「手は出しません」で女性の好みについてカナに聞かれて答えているところを藤岡に目撃され、誤解から大変なことになるのが楽しすぎます。
そしてこの巻では、何と言ってもチアキの可愛さが爆発。「私の席」に陣取ったトウマにやきもちを焼いたり、カナに心揺れる藤岡にイラつきをぶつけたりと枚挙に暇がありません。あと個人的には「姫である」のポニーテールがカワイイと思うのですがいかがか。
カナはこの巻になって、単なる馬鹿と言うより下の者を上手くコントロールできる姑息な娘になってきましたね。チアキやトウマやそのクラスメイト、果ては藤岡やアキラまでも…。「気持ちだよ」での悪役面はデスノートの月くらいで爆笑です。
ハルカ姉の出番は、トウマが増えたせいか減っており全体的にフォロー役といった感じでした。但し、「かけちがい」でのだらりっぷりはどうにかしてくださらないと萌え死にます。パンチラが減った3巻で、あのシーンは強烈もいいところです。
絵柄的には、2巻の終わり頃から細かくなってきていると思うのですが、個人的には1巻終盤〜2巻序盤辺りのつるっとした絵が好みですかね。カナとかハルカ姉は3巻だとグラビアアイドルとかやってそうなので…ちょっと。
また、私が買ったのは特装版で、付録のブックレットがついていました。昔の作品が2編と、「妹は思春期」の氏家卜全とのコラボレーション4コマ、最後にメイキングのインタビューつきです。4コマは割と面白かったように思いますが、詰め合わせ感が強いので、購入は人次第ってところでしょうかね。