BELIEVE:全7巻

著:槇村さとるのコミックスです。ヤングユー連載だったようです。
あらすじとしては、敏腕芸能マネージャーの「山口依子」が、接待で行ったキャバクラで「ルカ」という若い女性に出会い、彼女にスター性を見出して二人三脚で頑張っていくお話です。
ルカは仕事にも物怖じせず、その不思議な魅力で多くの関係者や視聴者などを虜にしていきます。それが良くない人を呼び寄せることもありますが、彼女自身を大きく成長させるチャンスもまた巡ってきます。
その堂々たる態度の裏には、若い身で既に一児の母ということや、幼い頃に罵られながら育ったことによる、人生への何らかの諦めからくるもののようでした。
一方の山口さんは、以前ご紹介した「ガール*1」のような感じですね。仕事はできるし金もある、しかし男にはとんと縁のない感じです。第1話でも、それなりに恋仲のようだったタレントが別の事務所に突然移籍してしまったりと、ついてない部分があります。
それでも仕事ぶりは関係者にも一目置かれており、これまで発掘してきた新人たちもヒットしているのです。
そんな二人が、芸能界の華やかな部分も暗い部分も、受け入れたり反抗したりしながら成長していくのが見物です。特にルカですが。
個人的には、ショウビズ漫画作品は嫌いじゃないです。実力でのし上がっていくという、一般企業よりも人脈や実力がモノを言う世界だけに、こういう作品にするとスリリングですよね。もちろん、会社を題材にしていてトラブルを解決していく作品も良いものですが。
ともあれ、凛とした清楚な雰囲気と、酔わせるような妖しい雰囲気の二面性を持ったルカの魅力には、読者も引き込まれるものと思います。

*1:id:tokaget:20070729:p3