D.C.II S.S.〜ダ・カーポII セカンドシーズン〜:総括

ゲームの方はプレーしておらず、またアニメの方もかなりブランクがあった作品ではありましたが、それなりに楽しんで観ることができました。
D.C.も初代とSS、2と来て2のSSというのが凄いです。ゲームもシリーズが出すぎて、収拾がつかなくなっている気がしますね。
前作アニメでは、主人公「桜内義之(さくらいよしゆき)」は幼馴染で恋仲になった「月島小恋(つきしまここ)」とすれ違ってしまう辺りまでを描いていました。また、ヒロインの一人であった「天枷美夏(あまかせみなつ)」については物語が完結しています。
ということで、このSSでは小恋との仲が「友達」まで回復した上で、義之と兄弟も同然の存在「朝倉音姫(あさくらおとめ)・由夢(ゆめ)」姉妹との関係にスポットを当てています。
D.C.IIは初代から53年後の初音島が舞台ということで、世代がすっかり入れ替わっているのが衝撃的です。すっかりお爺ちゃんになってしまった初代の主人公「朝倉純一」はそれを感じさせるのですが、年を取らない「芳乃さくら」の存在は不思議です。
初代から通じる物語のキーポイント「枯れない桜」は、この作品でも大きな意味を持ちます。この桜が枯れた時にどうなるか…というのは、初代を知っていれば何となく予想がつくわけですが、そこに一工夫が加わった感じでしょうか。
D.C.という作品は全てを通じて、「最初は明るくて、ヒロインもたくさん出てくる賑やかな学園モノ」なんですよね。それがシリアスに切り替わるポイントが必ずある、と。出てくるヒロインたちは概ね「枯れない桜」に願いをかけた子たちなので、それが暴かれる時がポイントとなります。
このアニメの終盤では、さくらや音姫が激情を吐露するシーンや、由夢が義之とずっと一緒にいたいと強く願うシーンが多発します。明るい前半とのギャップに耐えられない人も出てきそうなくらい、辛いシーンです。この流れこそが「泣きゲー」なのですが。
あと、良く知らなかったのですが、茜は元々メインヒロインじゃなかったんですね。アニメでも出番がかなり多いのに、キャラ紹介に載らないのは何故かと思っていたのですが。しかし、移植版では攻略できるようなので、まあ予想通りです。
まとめとして、音姫と由夢の姉妹がいるD.C.IIは、私にとっては楽しかったです。やっぱり音夢は良いヒロインだったなぁと思うので、それが倍になったと考えると、ねぇ。
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