失恋ショコラティエ:1巻

著:水城せとなのコミックです。flowers増刊の「凛花」で連載しています。
お話は、高校時代に年上で憧れの女性「サエコ」と付き合っていた「小動爽太(こゆるぎそうた)」が、バレンタインデーに自作のチョコを渡すも拒否され、そのことでフランスに修行に出たことから始まります。
有名パティスリー「ボネール」で修行すること5年間、爽太はボネールが日本進出する際の中心人物にまで成長していました。しかし爽太は、来日後は独立する考えでいたのです。それはチョコが大好きだったサエコを振り向かせるため。
サエコは婚約した男性がおり、後に結婚もするのですが、爽太が独立することは変わるはずもなく。自分の店「ショコラヴィ」を開店して奮闘していきます。
ショコラヴィはパリ時代の同僚オリヴィエや、爽太の実家であるケーキ屋で働いていた薫子らを迎え、爽太自身の話題性と共に盛り立てていくお話です。
…というだけなら平和なのですが、爽太のサエコへの想いやモノローグは非常に重苦しいものがあり、甘ったるくしつこく、胸焼けを起こしそうな感じです。
タイトルから連想される、失恋による負け犬的なイメージは、読み進めていくうちに変化していくと思いますよ。