絶対可憐チルドレン:総括

1年間の長きに渡る作品でしたが、これも観終わりました。やっぱり朝の時間帯に放映していることもあって、内容がわかりやすく痛快でしたね。
舞台は超能力者が一般人に混じって生活している近未来の世界。超能力を使った犯罪を取り締まる組織「バベル」所属の最高ランク「レベル7」エスパーの少女3人「明石薫・三宮紫穂・野上葵」と、彼女らをまとめる「皆本光一」の奮闘記です。
3人は10歳で、薫が「サイコキノ」紫穂が「サイコメトラー」葵が「テレポーター」の能力者です。3人1組で「ザ・チルドレン」というチームを組み、様々な難事件に立ち向かっていきます。
皆本はチルドレンの現場運用主任となって彼女らと公私共に接していき、深い信頼関係で結ばれていきます。自身はノーマルながらも、エスパーの彼女たちを守り、見届けていきたいという強い気持ちを持つようになるんですね。
冒頭でも書いたとおり内容がわかりやすく、勧善懲悪とラブコメを盛り込んでいるのがポイントですかね。また、キャラもそれぞれ立っていると思います。むしろ、皆本は出番が多いのにキャラは薄い方に分類されるかもしれませんね。
薫たちは希少なレベル7のエスパーということで、社会から畏怖の視線で見られることもあり、この重さの表現もありがちではありますが良かったと思います。物語のエッセンスとしては、こういう場面を乗り越えていく強さが描かれていると、まだ10歳のチルドレンの成長ぶりがわかるのかなと。あと皆本が頼りになるという印象を与えられます。
チルドレンと敵対する勢力も色々出てきますが、全編通じて何度も登場するのは、兵部が率いる「パンドラ」。兵部は時には皆本の味方にもなり、ある目的の遂行のために動いていきます。
長い作品ではありましたが、テーマがある程度切り替わっていくので飽きずに観られましたね。特に、薫の抱えている謎が徐々に見えてきた辺りからが個人的に好きでした。この頃になると、兵部の目的も段々わかってきて、面白くなってきたので。
その兵部の声、良く聴くなーと思っていたらウラタロスでしたか。皆本・賢木と3人で歌っていたEDが実は好きでした。チルドレンの3人が歌っている曲も好きですが、これはこれで…。
あと、同じ時間帯で放映していた「ハヤテのごとく!」のハヤテとナギが何度も友情出演したのは笑いました。確かに声優陣も揃ってますしねぇ。「逃げ遅れた一般人」とかのポジションでしたが、ハヤテも好きだったので楽しめました。
他にもチルドレンの名乗りのシーンなどで結構際どいネタを持ってきたりと、あのテンションは好きです。金塊を守る回なんかも、まさかの黄金バットが使われるとは。
そんなこんなで楽しく観られました。でも後釜の「クロスゲーム」は観てません。
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