ROCK BOTTOM / UFO

世界的に有名なギターヒーロー、マイケル・シェンカーが所属していたグループの一つに、このUFOがあります。私はシェンカーについてはこのUFOくらいしか聴いていなくて、あのフライングVの雄姿とかも知らなかったりしますが…。そんな私でも、この『ROCK BOTTOM』はカッコイイと思うのでご紹介します。
アルバム「PHENOMENON(現象)」に収録されているこの曲は何と言っても、リフが非常にわかりやすいのが特徴でしょう。以前もご紹介したAEROSMITHの『WALK THIS WAY』もそうなんですが、こういうわかりやすいギターフレーズを作る人は凄いと思います。リッチー・ブラックモアもそうなんですが、70年代を築いたギタリストの看板は伊達じゃないですね。
アルバムの中でもダントツに出来がいい『ROCK BOTTOM』は、私も最近ようやく聴くようになったブリティッシュ・ロックと同じ方向性で、ギターソロを大きくクローズアップした曲です。硬派だけれど、熱さと言うより華麗さを前面に押し出しています。そこがジャーマンメタルや北欧メタルとの違いなのでしょうね。
ハードロックとヘヴィメタルの境界線は、厳密には私もわかりませんが、何となくシェンカーは「あぁ、この人はメタルじゃなくてハードロックだな」と思うんですよ。なんでだか良くわかりませんが…。
音楽面ではシェンカーの加入により強化されたUFOですが、生活面では英語が話せない上にコミュニケーション能力が不足していたシェンカー。やはり長続きはしなかったようで、やがてシェンカーはUFOから姿を消すことになったようです。