JUMP / VAN HALEN

ヴァン・ヘイレンといえば、アメリカンハードとしては不滅のバンドなわけで、さほど詳しくもない私がどうこう説明するようなものでもないんですが一応。世界中で大ヒットした6thアルバム「1984」から、彼らの曲ではかなりの有名曲である『JUMP』をご紹介します。
一般的にVAN HALENと言えば、北欧メタルなどの対極にあるというか…華麗さを全て排除して、とかくパワフルに、野性味に溢れたプレイをするバンドとして有名です。それはエディ・ヴァン・ヘイレンのギタープレイもそうなんですが、どちらかと言えばヴォーカルのデイヴィッド・リー・ロスの占める割合が大きいような気もします。
そんな中にあって、この『JUMP』という曲は、出だしからシンセサイザーを多用している曲です。ギターが終始ピロピロ鳴っているわけではなくて、むしろシンセがリフを奏でているという、ロックバンドとしては結構珍しいと思える曲です。そのせいか、変にテクニック重視の曲にならず、上手いこと万人受けするポップな曲に仕上がっています。
ところが、大人しいと思われたギターも、一度だけあるソロの部分では猛烈な速弾きを魅せます。この速弾きもカラッとしていて、軽々と飛んでいる感じの明るさなんですよね。「泣き」は全くないですし。エディが目立ちたがりかどうかは知りませんが、少なくともこの曲ではギターが「全体の一部」に収まっています。
この辺りの曲構成が、T-SQUAREの『OMENS OF LOVE』にも繋がるような部分なので、特に気に入っています。
あと余談ですが、VAN HALENは「FAIR WARNING戒厳令)」というアルバムを出しています。「…だからどうした?」とか言わずにお察しください。
(公式:http://www.van-halen.com/