WAY AWAY / YELLOWCARD

ギターとバイオリンの協奏例として、YELLOWCARDの名前を出したので、彼らの作品の中から一曲ご紹介しましょう。全米でも100万枚以上を売り上げたアルバム「OCEAN AVENUE」から、彼らの1stシングル曲である『WAY AWAY』をご紹介します。
まずYELLOWCARDというバンドについてですが、フロリダ発のメロコアバンドです。そしてバイオリンのパートがある、一風変わった形式のバンドですね。そのためか、メロコアにありがちな「3コードで単純明快、爽快な曲」とは多少違った感じを受けます。
そんな中で『WAY AWAY』は、実に若さに溢れたエネルギッシュなナンバーに仕上がっています。出だしは少しだけ助走して、そこから一気にボンッと爆発する様子は、なかなかのインパクトがありますね。疾走系のメタルであれば、下手な小細工をせずに頭から飛ばすパターンもありだと思いますが、この『WAY AWAY』は速さの中に若さゆえの不満や鬱屈も込められており、大騒ぎのロックではないのです。
面白いと思ったのは、この手のロックにありがちな強烈なバスドラがないということですね。これもバイオリンを目立たせるためでしょうか。
ところで、バイオリンはアコースティックの楽器ですが、ライブの時は音が潰れたりしないんでしょうかね。バンドの音に合わせた時のバイオリンを聴いたことがないので、どんな感じになるのかが気になります。
(公式:http://www.yellowcardrock.com/