夏影 -summer lights- / 麻枝准

昨日、部屋でKanonと“A I R”のピアノアレンジサントラである「Re-feel」を流していたところ、アニメもゲームもさっぱりわからない母が興味を示していまして。ピアノを弾く人ですし、クラシックやポップスは好きなので。そんな出来事があったので、今日はその「Re-feel」に入っている中から一曲『夏影 -summer lights-』をご紹介します。
『夏影』は、ゲーム“A I R”で観鈴のテーマとして使われている曲で、その元ネタとして映画「菊次郎の夏」のメインテーマ『Summer*1』があるようです。事実かどうかはわからないまでも、このことを知ったのはつい最近なんですが、両者を初めて聴いたときにはそっくりだと思いましたね。もっとも、両者とも実に良い曲なので個人的にはいちゃもんをつける気はさらさらありません。
そんな『夏影』は、オリジナル・ヴォーカル・ピアノと様々なバージョンがあり、私が好きなのはピアノ…という話も以前書きましたね。ヴォーカルは公式サイトでの試聴だけなのですが、オリジナルとピアノの違いははっきりしています。オリジナルでは、主旋律でピアノが使われている裏でシンセサイザーが鳴っているのですが、個人的にはこれがあまり好きではないんです。良く言えば「深みを増す」効果があるとも言えるのですが。
そういった点で、ピアノバージョンは「既に作りこまれた曲の贅肉を削ぎ落とし、より完成形に近づけた」印象なんですよ。より寂しさが強調された形だと思います。
恐らく“A I R”で使われているBGMの中でも、『鳥の詩』に次ぐ人気曲である『夏影』。単なるゲームのBGMだ、と切って捨てるには惜しい名曲です。
(公式:http://key.visualarts.gr.jp/

*1:id:tokaget:20050218:p4