バジリスク〜甲賀忍法帖〜:降涙恋慕

伊賀を偵察に行ったお胡夷が、甲賀を襲撃した天膳らと運悪く出くわしてしまいます。お胡夷は「不戦の約定」が解かれたことは知らないまでも、突然現れた伊賀者に不信感を抱き、天膳の友好的な誘いの言葉を蹴って甲賀へ戻ろうとします。しかし、念鬼によってあえなく捕らえられ、伊賀に連れて行かれることに…。
一方、甲賀の卍谷でも突然の襲撃に戸惑い、先行したお胡夷を追いかける形で左衛門と刑部の二人が伊賀へ向かうこととなりました。もちろん二人は約定破棄のことを知らないのですが、道中で一人の伊賀者を見つけたことで策が浮かびます。左衛門が天膳の声真似をして彼から事情を聴きだし、約定破棄を知ります。
声真似がバレて、戦いを挑んできた伊賀者の夜叉丸を刑部が返り討ちにし、左衛門は夜叉丸の顔と声をそっくり真似ます。これで、伊賀に正々堂々と乗り込めるという目論見で。
その夜叉丸の恋人である蛍火は、未だ帰らない夜叉丸を心配していたのですが、偵察に行った蝶が「虫の知らせ」とでも言うべきか、夜叉丸が倒されたことを感覚的に伝えていたようです。別行動をとっていて事実は知らないまでも、蝋斉や小四郎らが、遠くから蛍火を哀れんでいたのでした。
天膳が里に帰ったことは、それまで弦之介と談笑していた朧にも伝えられ、話がしたいと呼び出されました。
一方、天膳らに連れてこられたお胡夷が塩倉に捕らえられた様子が映し出されたところで終了。
今回に限らない感想なのですが、刑部は見ているとコミカルで、何だか笑いがこみ上げて来ます。使っている忍術もそうなんですが、裸でドスドス走っていくという珍行動も輪をかけておかしいんですよ。全体的に、甲賀者の方がヘンテコな忍術を使っている気がします。主役側なのに…。
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