孤高の花 / SHACHI

以前から何度も触れている、ギタドラに収録された曲をご紹介します。SHACHIの1stフルアルバム「EAGLE FLY」収録の『孤高の花』です。
J-PUNKらしさと言えば、私はどうしてもハイスタを基準にしてしまうのですが、SHACHIもそんな部分を引き継いでいます。主にアルバムのランニングタイムで。「EAGLE FLY」は10曲入りフルアルバムですが、その長さは30分足らず。RAMONESの「ラモーンズの激情」も30分未満でしたし、パンクというジャンルのスタンスはここから脈々と受け継がれているのでしょう。
曲の方に戻りまして『孤高の花』は、アルバムの中で最も長い曲です。ギタドラに収録されているショートバージョンが2分程度で、原曲はその2倍くらいですね。ショートもまとまりがあって良いですが、やはりフルで聴いてこそ繋ぎなどが良くわかります。
演奏は実に単純明快、ちょっとしたギターキッズなら3日もしないうちにメロディラインを取ることができそうに聴こえます。ボリュームバランスもあまりラウドな印象はなくて、ヴォーカルが目立つように仕上がっています。HIDETAはパンクスにしては多少声が細い感もありますが、もう一人のTAKEがかなりの濁声なので、この方が聴きやすい印象でした。
また『孤高の花』で一番魅力的だったのは歌詞かなと思いました。寂しくも強く生きていく、野に咲く一輪の花を描いたストーリーが良いです。ややBUMP OF CHICKEN系ですかね。
SHACHIは演奏もヴォーカルも、上手さという点では気を惹かないバンドかもしれません。しかし、楽しそうに音楽をぶつけてくる様子は評価すべきだと思います。
(公式:http://www3.alpha-net.ne.jp/users/shachi/index2.html