フタコイ オルタナティブ:サはさよならのサ

冒頭は、事務所で3人が黙々と朝食を摂っているところから。後で語られるのですが、どうやら前日の夜に「抱いて」攻撃を受けたらしく。双樹はともかく、沙羅はそういうところが思い切っていますね。
恋太郎は街にプレゼントを買いに出かけます。これが仲直りのキッカケになるかどうかはわからないまでも、ケジメとして二人とわだかまりを残すのは良くないし、自分もその状況を好まない…といったところでしょうか。
プレゼントを買って、恋太郎が無人の事務所に戻ると扉の前に来客が。彼は自分を「白鐘姉妹の保護者、三ツ木公彦」だと名乗ります。しかも、公彦は何と会社の社長であることも判明。恋太郎は少しうろたえた態度で公彦の話を聞き、そして白鐘姉妹のことをより深く理解することになります。
姉妹が16歳の誕生日を向かえる時に、公彦はどちらかと婚約しなければならない…という前会長からの遺言。それが今日この日であり、決断の日だったのです。公彦も、恋太郎と同じく「これで姉妹を幸せにできるかは、わからない」考えですが、ではどうすれば良いかもわからない…。それも、恋太郎と同じことでした。
沙羅と双樹が事務所に戻ってくる頃、恋太郎はケーキと蝋燭を用意して、ささやかながらも誕生日を祝います。恋太郎は誕生日のことを知らないはずだと気づいた沙羅は、公彦が来たと直感。恋太郎もそれを認めます。
公彦によって、白鐘姉妹を深く理解した恋太郎。何故それを言ってくれなかったのかと問いますが、そのことを知っていたら何かを動かせたのかと沙羅に聞かれて、言いよどんでしまいます。感情として、何も出来ないかもしれないけれど話して欲しかった、というだけなのですが、このもどかしい感じはなんとなくわかる気がします。
結局、タイムリミットも直前に迫っており行く当てもない沙羅と双樹は、雨の中へ飛び出して震えていました。そんな中、再び小さくくしゃみをする双樹に、沙羅が「暖かいものでも買ってくる」と言い残して雨の中へ消えてしまいます。そのまま公彦の元へ行ってしまい、戻ることなく…。
再三「抱いて」と言われても頑として動かない恋太郎は立派ですね。私は15、16歳の双子の少女たちにこんな告白をされたことはないのでわからんですが、ギャルゲーなら選択肢が出るシーンじゃないですか。後先考えずに既成事実を作っておいて、何故かハッピーエンドになるというお気楽エンディングを嫌っているのでしょうね。
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