フタコイ オルタナティブ:光ある場所へ

最初は沙羅のモノローグ。恋太郎と出逢ってから今の自分になれたこと、本当は三人でいたかったという心の吐露からです。
結婚式は、ドイツの城で行われることになり、周囲では準備が着々と進んでいました。この結婚式は公彦の父親の遺言ということになっているのですが、その裏ではイカファイヤーを生み出した「イカルス計画」がちらつきます。その真相は、遺伝子レベルで非常に相性の良い二人が、決まった結婚指輪を交換することで発動するシステムを完成させ、それを使ってイカファイヤーを量産するというもの。
そんなこととは知らず、沙羅の部屋を訪れる公彦。静かに涙を流す沙羅に、優しく語りかけます。「こんなことを言っても信じないかもしれないが…僕は君が好きだ」と。公彦自身もくだらないと思っているこの決まりから双樹を弾き出し、自分が渦中に飛び込んだ強さと優しさに敬意を表するということを告げるのでした。
そして誓いの言葉を言い合い、いよいよ指輪を交換する段になった頃、一機の飛行機が会場に墜落します。それは勿論、恋太郎と双樹。恋太郎は沙羅を連れて三人で帰ろうという話をしますが、公彦が黙っているはずもありません。反論するのですが…そこに双樹がニコスポの記事を見せて、この結婚が「イカルス計画」に絡んでいることを説明。沙羅たちは話についていけずポカンとしてしまいます。
しかし、自分たちの周りを光が囲み、隔離された場所に連れ込まれてしまったことで、状況が穏やかでないことを悟ります。公彦は何としても沙羅を守って脱出すべく、拳銃を手に突破口を開きます。
一方の恋太郎たちは、大量に現れたイカファイヤーに押され気味。そこへ意外な助っ人が現れます。それは公彦の使いだった男性と、ゴスロリ仮面でした。彼らはこの場を引き受け、恋太郎たちを先に進ませてくれました。その恋太郎たちは、三人で帰ったら何をするか、今から夢想してテンションを上げていきます。
傷つきながらも、外を目指す公彦と沙羅。イカファイヤーの大群の中を一丁の拳銃だけで切り抜け、ようやく屋上に出ます。公彦はもう何かを悟ったのか、沙羅に対して恋太郎の元へ行けと言います。まごつく沙羅ですが、逆側から出てきた恋太郎と双樹の顔を見た途端に、弾けるような笑顔になります。
恋太郎も、双樹にここで待てと言い残し、サッとキスをして「沙羅にはないしょな。あいつ、うるさいからさ」「次に会うときは三人だ!」とだけ告げて素早く駆け出していきます。
沙羅の痛ましいまでの想いが伝わってくるのと同時に、双樹の芯の強さもここでまた大きくクローズアップされます。恋太郎の破天荒さに負けないくらい、双樹も一生懸命なんだなと。そして衝撃のキスシーンは見ものですね。双樹を選んだ、という意味ではないと思いますが、それでも明確な「双樹が好き」という心の表れなので。沙羅にはどう対応するのか、楽しみなところです。
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