みなみけ:2巻

この物語は南家3姉妹の平凡な日常をたんたんと描くものです。過度な期待はしないでください。

と帯に煽り文句があるものの、期待したくなってしまう作品です。
2巻でのハルカ姉は、速水先輩の持ってきたジュースで大変なことになったり、中学にいた頃は「番長」と呼ばれていたことがわかったり、黒い部分を引き出される場面が多かった気も。ただマコちゃん(女装)来訪の際には、全身を緩めていくような、この界隈でエロいとされる脱ぎ方をしていたので悶絶です。
周囲の人々についても、当然ながら1巻より掘り下げられています。ひとまず「おじさん」の名前がようやくわかったことや、藤岡が南家の姉妹と親密になっていく様子、1巻では登場しなかったリコちゃんの登場などですね。
藤岡は本当にいい人なんですが、カナへの想いは全く伝わっていない様子。1巻ではラブレターを貰ったり、直接告白までされたというのに…。2巻でも、バレンタインのチョコレートを巡る一波乱や、「私のステキな旦那様候補はどこにいるか」占いの時も、状況的に藤岡を指していたのにスルー。「みなみけ」でかわいそうな子代表選手です。キャラ紹介でもありましたが、全くもって恋とは残酷なものよの〜。
逆に、ハルカ姉に惚れてしまったバカ二人の方にはあまり同情したくない感じです。マコトはまあ年齢が年齢なので、年上のお姉さんに憧れるということで手を打つことにします。それに、カナに「変装」させられているのは、明らかに遊ばれているので。それに実際、結構可愛く仕上がってしまいましたしね。かわいいは正義
ただ、保坂先輩はどうにもならんと言うか…ハルカ姉をゲットするためにイメージトレーニングをしたり、料理に凝り始めてみたり…ここまでは精一杯の妥協で許したとしても、会話の途中で脈絡なく脱ぐのはきもちわるいです。因みにこれらの動作、ハルカ姉の前ではやっていませんが。
保坂先輩で思い出した、アツコも出番は少ないけれどかわいそうな子ですね。1巻から通じて、いい目にあっているところが一つもないという驚異的なキャラです。そういう意味ではケイコも同率ですね。しかも出番は多少あるから逆にかわいそうな場面が何度もあって頭を抱えます。
最後には読みきり「コワイオンナ」も収録。やっていることは「今日の5の2」とあまり変わりませんが。