カプリース第24番 / NICOLO PAGANINI

この間買ってきたCDの聴き込みも行っている最中ですが、その中から一曲を。今回はパガニーニを代表する曲集である「24のカプリース」から第24番をご紹介します。フルタイトルだと…『24のカプリースOp.1 第24番イ短調 クワジ・プレスト』で合っていたと思います、多分。
カプリースとは「奇想曲」という訳になります*1が、自由で気まぐれな器楽曲を総称したものだそうな。「〜〜形式」という決まった型にはまった曲ではない、という意味合いなんでしょうかね。
この「24のカプリース」では、旋律としてもっとも有名なのが恐らく第24番。というのも、この第24番――特にその主題は様々な音楽家たちの創作意欲をかきたて、ピアノ用に編集したりといったことが盛んに行われたようです。とりあえず、第24番の主題だけでも覚えておくと、他の曲でも「どこかで聴いたような…」と思い出すことができるでしょう。
第24番は主題と11の変奏とフィナーレで構成され、パガニーニの使った超絶テクニックの一つ、左手でのピチカートも登場します。一方、彼が得意としていたハーモニクスは使われていませんが、これは24曲全てにおいて使われていません。
あとは…コルダのネタバレになってしまうんですが、特別な条件を満たした時に演奏される曲として、月森が最終セレクションで演奏します。いや、実に彼らしいエピソードでした。

*1:「カプリッツィオ」も同義