ラブロマ:5巻

そうかー、ラブロマも最終巻か…なんて寂しくなります。いつまでも終わりが来そうにない「日常」をテーマにした青春ラブコメとしては近年で一番好きな作品なので。
内容の深い部分に触れてしまいますが、最終回付近の3回の構成にビックリです。「二人が結ばれる」「皆が出てくる」「いつもと変わらない日常」の3パターンに分けた最終回…という想いで1話ずつを描かれたそうな。個人的に涙を誘うのは「日常」の奴です。この作品らしいと思いますし、何でもないことを維持するのは大変ですからね。
この巻で何に一番感動したかって、星野くんの「他人論」です。「俺たちは他人だから…」と始まる星野くんの考え方は、最初の「二人でデート」の話だけでなく、他の部分でも少しずつ顔を覗かせます。全部わかる必要はないし、それは無理だけれども、そうだからこそ互いを尊重できるのではないか…という想いがあります。
はいはい今巻の零さんですよー。文化祭で根岸弟くんを連れて幸せ。根岸さんに途中で出会うも、言うだけ言ってさっさと退場するクール振りを発揮していました。手紙のお話ではあまり役に立っていなかった様子でしたが。
あとどうでもいいことですが、SEXという単語を使わないようにと根岸さんに窘められた星野くんが「では『みかん』と言うことにしましょう」と言った時にマシンガンズを思い出しました。ここが笑いどころ。
ラブロマはこの5巻で最後ですが、皆に広めたい作品ですね。ここで泣かなかったら、涙なんて使い道がありません。それくらい、お気に入りの作品となりました。