愛の夢 第3番 / FRANZ LISZT

今日の演奏会でリストも弾いていました。一般にリストのイメージって「超絶技巧」だと思うのですが、私はこの曲も好きなので取り上げておきましょう。今回はフランツ・リスト作曲の『愛の夢』をご紹介します。コルダにも出てきた一曲です。
ピアノ曲愛の夢〜3つの夜想曲」の中でも、単に『愛の夢』と言えばこの第3番を指すことが多いと思われます。かなり耳なじみの一曲ですね。尚、この第3番はドイツの詩人フライリヒラートの詩による歌曲「愛し得る限り愛せ」の編曲だそうです。
それにしても、この『愛の夢』というタイトルは見事にマッチしていますね。甘くまどろむような、現実感のない心地よさがあります。技巧を追い求めたリストの曲の中では、とてもロマンチックな曲です。
リストは激しい曲も良いですが、こうした甘い旋律も挟むとアクセントになります。ショパンにおける『別れの曲』のような立ち位置でしょうか。