金色のコルダ:5巻

場面としては、第2セレがスタート直前、月森の両親が会場入りした辺りからですね。土浦はコンクール初参加、月森の母に「同じピアニストとして期待している」と檄をもらい、トップバッターとして演奏に臨みます。
あの日、日野ちゃんが南楽器で聴いた「幻想即興曲」は更に深みを増し、会場の誰もが感嘆する仕上がりとなりました。第1セレで颯爽と助っ人に入った姿と相まって、今後の注目株と認識されたようです。やっぱ土浦はカッコイイですなぁ。皮肉屋なところもあるけれどいい男です。
それに続いて各人もそれぞれ演奏を進めていくのですが、ここでハプニングが。というのは、最後に演奏するはずの月森が忽然と姿を消したというものでした。それは結局、月森の実力を妬む音楽科生徒が陥れたという事件だったのですが、そのせいで月森は演奏できず…。
第2セレ終了後、日野ちゃんは講堂で一人演奏する月森の姿を見つけます。母親も見事だと認めるその演奏を聴いて、焼け付くようなライバル心が芽生えていくのでした。
その後はコンクールの余熱に関するお話が幾つか続きますが、その中でも日野ちゃんの葛藤は見ものです。魔法のヴァイオリンというハンデがある自分にまだ納得がいかず、なのに周囲の評価は上がっていくことに耐えられず…。
そんな中、王崎先輩に初めて出会って胸中を打ち明け、「普通科の君が参加していることに意味があると思う」という意見をもらいます。王崎先輩のヴァイオリンを聴いて、その真摯なメッセージ性に気づいた日野ちゃんは気持ちを新たにするのでした。
最後は柚木サマの婚約話。柚木先輩の婚約者候補の中に熱烈な人がいるらしく、彼女を振り切るために嘘をつこうとするお話です。…正直、保健室での一件よりも、この時の柚木サマの強引さの方がいじめだと思うんですが…いかがなものでしょう。まあ、日野ちゃんお姫様化計画ってことで良しとします。
オマケとして火原先輩の中学時代とか、LR扉絵についても。というか、LRってどう考えてもBLにならない…。私の想像力が貧困なんですかね?