鋼の錬金術師:13巻

エドとアルの兄弟とリンが、エンヴィー&グラトニーと戦い始めるところからスタートですね。エンヴィーは「人柱」の兄弟をグラトニーに飲ませず、リンだけを飲ませるよう指示。しかしそれを逆手に取ったエドの作戦で、予定とは違ってリン、エド、エンヴィーが飲まれることに。
グラトニーの腹の中は、エンヴィーの説明に因ると「錬金術における真理」への扉を擬似的に作ったものらしく。エドとアルは本物を経験しているわけですが、その知識から発想を転換して、このグラトニーの腹の中から出る方法を思いつきます。
一方、飲まれなかったアルは、人造人間たちを作った「お父様」の元に案内してもらいます。その人物に会えば、エドたちを救えるはずだと考えたからです。結局、アルはグラトニーの案内でその場所に辿り着くのですが、予想していなかった人物の登場に驚くのでした。
エドたちは「正しい扉」を開くことで現実に戻れるのではないかという考えの下に、「生きた人間を練成し直す」という大胆なことを行い、成功させます。その過程で扉の向こうにいるアルに出会い、「そこに居る」事実を受け入れることに。現実に戻ってきたエドが「お父様」の姿を認めたところで終了。
段々と、この作品における錬金術のルールが「真理」という形で具現化してきた巻でした。物語がどこに辿り着くのかはまだわかりませんが、まだ目が離せない作品となりそうです。
あと、エンヴィーの真の姿はコミック始まって以来のグロテスクな部分かもしれません。かなり力の入った造形だと思います。