フラワー・オブ・ライフ:3巻

著:よしながふみの作品で、現在もウィングスで連載中ですね。確かここで取り上げるのは初めてなのであらすじを書くと、白血病の闘病生活を終えて1年遅れで高校に入学した春太郎と、新たに友達になった翔太、2人のクラスメイトで重度のオタクである真島の3人を軸とした物語です。
3人とも何らかの形で漫画が好きで、ひっそりと漫研をやっているのですが、作中でも原稿の打ち合わせの様子とかが描かれていて、なかなか興味深いですよ。読者側にもそれなりにオタク知識を求める部分はあるものの、漫画を描いた経験がある人なら「そうそう!」みたいな感情があると思います。
3巻では、サブの登場人物にスポットを当てた短編が幾つかあるような構成になっています。その中でも私が特に気になったのは、春太郎たちの担任である斉藤滋(女性)と真島のクリスマス話。生徒とイケナイ関係になることに混乱する滋と、その気はないが利用しまくりの真島の噛み合ってなさがちょっと笑えます。
更にこの話は最後の方のページにも続いており、最後の…本当に最後のページになるまでは真島の計画通りだったのが、一発で覆される出来事が起こります。これは重度のネタバレになるので、読みたい人は1巻からでも読んでみてください。