サッカーワールドカップ2006:ポルトガルvsメキシコ

グループDで、既に2勝で決勝トーナメントを決めているポルトガル。今日の相手は現在2位のメキシコです。しかし同時刻にプレーしているアンゴラが勝つと、メキシコが予選落ちになるかもしれない…という背景を持った注目の一戦でした。
ポルトガルは前回活躍したクリスチアーノ・ロナウドやデコら主力メンバー数名をベンチに控えさせ、決勝トーナメントのために温存しておく作戦です。グループを1位で抜けることに拘っていないと監督も発言していたようで、見所が少ない試合になるのかな…と思っていました。
しかし、序盤で魅せてくれましたね。攻めたてているメキシコの隙をついて、左サイドでメキシコDFを引きつけてからセンタリング、そこに走りこんだマニシェが先制のゴール。
更に前半ポルトガルの攻撃はまだ続いていました。今度はコーナーキックからのセットプレーで、メキシコの主将マルケスが痛恨のハンドを取られてしまい、そのPKをシマンが難なく決めて2点目。メキシコを突き放します。
普通、最初にこうも簡単に2点を入れられては、テンションも下がるであろうメキシコですが、まだ希望は捨てていませんでした。コーナーキックのチャンスを得て、そのセットプレーでフォンセカがヘディング。見事に反撃の1点を上げました。
後半は両チームともFWを投入して得点を狙います。そしてメキシコにPKのチャンスがやってくるのですが、緊張しすぎたのか点取り屋のブラボが枠を外してしまいました。この後もブラボはチャンスで外しており、どちらか決まっていれば…という悔しさがあったと思います。
オマケにメキシコは、ペレスがイエローカード2枚目で退場。一人少なくなってしまいました。とはいうものの、意外に攻め切れなかったポルトガルにも助けられた形で、それなりにチャンスを作ります。が、やはり得点まで持っていくことができません。
結局、点数的には前半から動かず2-1でポルトガルが勝利しました。またアンゴラがイラン相手に引分けとなったため、この時点でメキシコの決勝トーナメント進出も決定。
終わってみれば、なかなか面白い試合だったと思います。個人技が光ったメキシコ、サブメンバーでも十分に戦えたポルトガル。ただ、ラフなプレーが多かったため、ファウルやカードの数が非常に多かったのが気になりました。決勝トーナメントで怪我人など影響がないことを祈ります。