サッカーワールドカップ2006:チェコvsイタリア

今日が予選の最終戦だというのに、まだどのチームが決勝トーナメント進出か決まっておらず、結果的に「死のグループ」となったグループE。イタリアは勝ち点で抜きん出ているため、今日は比較的がむしゃらにプレーする必要はないような感触です。一方のチェコは、勝たないと厳しくなるため、対照的ですね。
序盤はチェコが猛攻、中盤でボールを奪ってゴール前に攻め込み、イタリアの守備が取り返して再度中盤へ…という繰り返しだったように思います。チェコネドベドを中心に良く攻めました。それもあってか、イタリアのネスタは怪我に負荷が掛かり、早々にピッチを後にすることに。イタリアに暗雲が立ち込めます。
しかし前半25分、イタリアのコーナーキックからのセットプレーで、このネスタに代わって出場したマテラッツィが見事にゴールを決めます。チェコの守備、特にGKは実力者とのことですが、対応し切れませんでした。
これで一層攻めざるを得なくなったチェコですが、前半終了間際のロスタイムで、ポラクがこの試合2枚目のイエローカードで退場決定。一気にチェコが不利になりました。
後半に入ってからも、ネドベドの動きは異常な程でした。試合中には何度もネドベドブッフォンユヴェントス対決がありましたが、強烈なシュートを放っても全て止められてしまい、得点に結びつきません。この辺はさすがにユヴェントスのゴールを預かる守護神の力が出たというところでしょう。
そして後半終了近くなり、途中から交代で出場したフィリッポ・インザーギがカウンターから無人のスペースを走りに走り、GKを交わして見事にダメ押しの1点をもぎ取りました。彼にとってもW杯初ゴール、嬉しさも一入ですね。
最後まで良く戦ったチェコですが、ネドベドの努力も報われず2-0で試合はイタリアの勝利に終わりました。いやー、良い試合でしたよ。ネドベドの鬼神の如き攻守や、トッティの活躍、そしてブッフォンのナイスセーブなど見所はたくさんありました。
さて、これを書いている時点では日本vsブラジル戦が行われておらず、結果はまだわかりません。もし日本が運良く決勝トーナメント進出を決めた場合、初戦はイタリアです。これは辛いですねぇ