サッカーワールドカップ2006:サウジアラビアvsスペイン

グループHの最終戦、スペインはここまで2連勝のため、決勝トーナメント進出は確定しています。一方のサウジアラビアは、大差で勝つことで「可能性が開ける」という立場のため、両者にモチベーションの差があるものと思われました。
試合が始まる前からそれを思わせたのが、今日のスペインのスタメン。なんと、ここまでと全員を交代させる思い切った布陣を敷いてきました。それが影響したのか、はっきり言って、序盤はかなりのろい戦いになった気がしました。例えばアルゼンチンがセルビア・モンテネグロを下した試合なんかは、FWがサイドから切り込む速度が段違いだったので、ああいうプレーを見ていると…どうしても。
それでも前半35分、スペインはセンタリングに合わせてフアニトがヘディング、先制点を決めました。序盤の戦いぶりを見て、スペインは二軍なのかなぁと思っていたところだったので、これでリーグ1位の力を見せられました。
サウジアラビアは、アルジャバーにボールを集めるもスペインのDFに阻まれてしまい、弱弱しいシュートばかりになってしまいました。私はここまでサウジの試合を観てこなかったので、これが実力なのか、それとも本調子でないのかは良くわかりませんでしたが、攻めに関してはいまひとつという印象でした。
逆に、GKのザイードは頑張りましたね。枠内のシュートも10本近く防いでいたようですし、スペインのFWと接触しても何とか復帰するガッツがありました。後半、スペインがシャビ・アロンソトーレスを投入して攻めを調子付かせてからも、追加点を与えることはありませんでした。
結果としては1-0でスペインの勝利。グループリーグ3連勝で、文句なしの1位通過です。これで決勝トーナメントに向けて選手たちの調整もできたのかなと思われます。