The Eye Of The Hurricane / HERBIE HANCOCK

最近は割と軽めのパンク系を良く聴いていた気がするので、たまにはジャズでも聴いてみようかと引っ張り出してきました。今回はハービー・ハンコックの『The Eye Of The Hurricane』をご紹介します。アルバム「Maiden Voyage」に収録されています。
曲の構成としては、大きく3部に分かれる感じですかね。まずはトランペットが中心となって頑張っています。ハットを刻みベースがリズムを取る中を、変幻自在のスピードで攻め立ててくるような感じです。スピードに乗っている時は「狂乱」という言葉で表現するのが相応しいかと。
次はクラリネット。音としてトランペットほどやかましくはありませんが、滑るように音を流していくので耳障りが非常に良いです。惜しむべくは、この部分が異様に短いこと…。
後半は、そこまでの裏方ぶりをひっくり返すように、ピアノが我を主張せんと弾きまくりです。この辺の構成はピアノトリオと同じくドラム・ベース・ピアノの三者による演奏で、長さから言えば恐らくこのパートが一番長いです。
そして最後にまた主題というか、メインフレーズを全員で演奏しておしまい、という流れです。比較的短くまとめていることもあり、内容がわかりやすいのが良いです。攻撃的な曲なので眠くならないですよ。
(公式:http://www.herbiehancock.com/