プリンセス・プリンセス:坂本家のヒミツ

亨と裕史郎が、秋良の家に遊びに行くお話です。まずは夏休みも終盤、姫のお仕事である県大会の応援が終わったところから始まるのですが、そんな中でも秋良は有定会長に次期生徒会長としての教育をされます。
そして夏休みの宿題を片付けようとする亨と裕史郎なのですが、わからない部分も幾つかあって捗りません。そこで秋良に教えてもらえば…と、家を訪ねることになりました。そこで「伝説の坂本様」に会えるかもしれない、という目論見もあって。
秋良は自宅に案内する前に「うちに来ても、驚かないでね」と念を押すのですが、何のことかわからない二人は笑い飛ばします。そして坂本家に到着すると、ロリ系美少女がお出迎え。秋良は普通に話しているのですが、亨と裕史郎は彼女の正体を掴みかねます。
実は秋良の母なのですが、40歳を過ぎて尚、見た目が女子高生という恐るべき人です。しかし坂本家の恐ろしさはこれでは終わらず、妹、姉、父親と次々に二人を驚かします。
それでも、こんな凄い家族の中で育ったことによる苦労もあり、秋良はその心情を二人に伝えます。そして、普通に接してくれたことが嬉しいとも。そんなこともあって、お互いを名前で呼び合うことを亨が提案し、より三人の仲は近づいたのでした…というところで終われば綺麗だったのですが。
ここでようやく帰ってきた「先代坂本様」は、美形ではあるけれど歳相応に見えるし、性別がわからんこともない…ということで期待はずれっぽい亨と裕史郎なのでした。
この辺は、つだみきよの過去作品「ファミリー・コンプレックス」も参照するとわかりやすいです。坂本家の様子、今回は語られなかった兄弟たちの当時の生活が見えてくる作品なので。
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