GUNSLINGER GIRL:7巻

前巻から、第2期の義体となったペトラを中心に進んでいくストーリーに変化した感じです。今巻もその流れを受け継いでおり、基本的にはペトラと担当官のサンドロが中心ですね。
まずはペトラが自室に入るところからで、最初にキチンと話をした義体がクラエスということで、緊張したようです。クラエスが眼鏡を掛けるに至った経緯を、読者は過去の話から知っているのですが、ペトラもサンドロも知らないんですよね。ここが肝と言うか。
というか、クラエスやトリエラはペトラに続くメインどころとして生き残っている気がします。今回のようにクラエスの出番が来ることを、個人的には願っているのですが…どうなるか。
話を戻して。サンドロはここまでの公安で働く職員たちのことを知らないので、自分の足で稼ぐことにします。ジャンと共に五共和国派のメンバーを捕らえる仕事をした後、関係しそうなことを周りに聞くなどして調査するのです。結局、5年前に殺されたクローチェ検事の息子2人だということをほぼ確信するのでした。
ペトラたちの新しい仕事もそれに関係することで、この裁判を担当する若い女性検事の護衛。後にトリエラとヒルシャーも護衛につきます。この中でも、特にヒルシャーは検事と話をするのですが、かつてトリエラと出会うキッカケとなった同僚に似ているからだったようです。職員の中でも、ヒルシャーは人間臭いというか、素顔に近いですよね。
その後、果たして襲撃を受けた検事を何とかトリエラが庇い、腹に銃弾を受けたものの検事は一命を取りとめます。職場復帰を果たした検事を見てご機嫌のペトラ、これが自分のできることだと確信を持てたところで終了。
個人的にはトリエラが好きなので、今回の変装で大人びた姿が見られたのは嬉しかったですね。義体だから「成長」することはあり得ないのですが、ヒルシャーの「成長したら、こんな女性になるのかな」という一言は、ファンの代弁でもあると思います。