ちいさいモモちゃん

著:松谷みよ子、絵:菊池貞雄の童話です。妹さんから借りました。これは「モモちゃんとアカネちゃん」というシリーズの第1作に当たります。
内容は、簡単に言ってしまうと「モモちゃん」の成長日記のような感じです。本作では生まれてから3歳くらいまでのモモちゃんの成長を描いています。
猫のプーと友達になって会話するなど、ファンタジックな面も強いですね。最初のお話では、ニンジンやジャガイモ、果てはガムやソフトクリームにまで話しかけられていますし。
また、文体が口語体…しかも、所謂「赤ちゃんことば」なのも珍しいですね。この辺は巻末の解説で、「赤ちゃんことばというのは、赤ちゃんが使うものではなく、大人が使うものである」ことが書かれており、目から鱗が落ちたものです。
そんなわけで、「いかにも」な書き口の童話でありながら、対象年齢は非常に広い作品なのです。