ひとひら:この日を忘れない!

第9話になります。麦が転機となる台詞を発し、場の空気を大きく変えたシーンからです。
演劇部の部長である美麗は、まだ演劇研究会に入部した頃のオドオドした彼女を知っているだけに、今こうして堂々と演技をする麦を見て、ある思いに浸っていました。それは、最も心配していた野乃が自分の足で立ち、また麦を大きく変えたことによる感動です。
麦の言葉は、観客席にいた佳代やちとせにも強く伝わり、麦の成長を目の当たりにして涙ぐみます。麦はその後も熱演を続け、拍手喝采の中で幕を下ろすことができました。
そしてこの後に、部の存続を賭けた投票が行われます。自分たちが頑張ってきた証が出ることを、一生懸命に祈る麦。しかし思いもむなしく演劇研究会は負けてしまい、麦は力なく崩れ落ちます。
最後のミーティングで、声の出ない野乃を庇うようにして、理咲とたかしが部を立ち上げた時のエピソードを話します。野乃も声を振り絞って、麦がいてくれたことを感謝します。
こうして演劇研究会は終わりを向かえたのですが、麦の中では非常に大切な思い出になった…というところで終了。
入学からこの舞台へ駆け抜けてきた麦の成長が、この舞台の途中から一気に開花するのがたまらなく良かったです。麦を良く知る佳代やちとせが涙したように、最初からこの物語を追っている視聴者にも強く訴えかけていましたね。
個人的にはこれで最終回でもいいくらいですが、あと数話のお付き合いとなるようです。
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