風林火山:真田の本懐

勘助が無事に甲斐へと帰ってきたところからです。砥石城での大敗は真田がキッカケだという風潮が武田軍内で広がっており、立場が悪くなっているのは明白でした。
勘助は真田の元に向かい、砥石城を取る方法を考え始めます。そうして、真田の弟である常田隆永を味方につけることを進言します。
常田はかつてのいさかいから、真田とは別の道を歩んでおり、現在はむしろ敵対する間柄。村上軍に所属しているのでした。その常田があっさりと武田に寝返るはずがありません。
そこで勘助の策、真田兄弟の主家である海野家を再興するよう各所に働きかけることにします。海野家の末裔である姫は、忍芽の兄である河原隆正が守っているため、まずは河原に使者を送ります。そして晴信は真田に、海野家を再興させることを約束します。
半年ほども経った頃、河原は話を承諾します。しかし正にその日、忍芽の姿がありません。何と、息子と共に常田の屋敷に乗り込んだのです。そして命と引き換えにでも真田と和睦して欲しいと懇願します。結局は真田と河原がやってきて話をすることで和睦が成立します。
かくして常田は寝返り、更に砥石城での混乱に乗じて須田新左衛門も味方につけたことで、城は程なくして陥落。真田はここに、自らの故郷を自分の手で取り戻すことに成功したのでした。
この回は真田の家族愛が見所でした。忍芽の思い余った行動も、和睦が終わってから家族で松尾城に戻ってきたところも、もはやホームドラマでした。
それにしても、最後に摩利支天の首飾りが勘助の元に戻るのは、なかなかにドラマチックだったと思います。その影には、平蔵の父の討ち死にがあったわけですが…。
Gacktの出番は減ったわけですが、勘助の今後の活躍に期待しましょう。
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