ママレード・ボーイ:全8巻

著:吉住渉のコミックです。りぼんで連載していました。
言わずもがな、著者の代表作として君臨する漫画です。私はアニメもろくに観ていませんでしたが、何となくでここまで来てしまったので、妹さんから借りて読みました。
あらすじとしては、普通の家庭に生まれ育った「小石川光希」の両親が、別の夫婦と交換結婚(?)することになり、息子の「松浦遊」と同居するうちに恋心が芽生えていくという感じです。
この時代の少女漫画として、王道だと思うポイントが3つ。

  1. 二人の間で揺れる主人公
  2. 主要登場人物の出生の秘密ネタ
  3. 最終的には皆がうまくいく

但し、8巻の巻末にある「もうひとつのママレード2」を読む限りでは、綺麗な形で終わらない筋も考えられていたようです。個人的にはこちらの筋にも非常に興味があるのですが、本来のりぼん読者をおいてけぼりにするので、著者の判断は正しかったですね。
ミントな僕ら*1」でもそういう「恋愛の大変さ」は描かれていますが、あちらはコメディ色が強くなっていました。ママレード・ボーイは上記を差し引いても、シリアスなシーンが多いと思います。
個人的に好きなキャラは茗子。光希の親友でクール美人なわけですが、時々覗かせる少女の弱さに引き寄せられます。教師と隠れて付き合ってるってのもいいですよね。

*1:id:tokaget:20060503:p1