いつか、届く、あの空に。

随分前にダウンロードしたパソゲーの体験版を、今更プレーしてみました。
あらすじとしては、芸術家一家「巽家」に生まれながら才能を見出せなかった「巽策(たつみさく)」が、家を出るよう言われ、着いた新居に一人の少女が。「唯井(いい)ふたみ」と名乗る少女は策の嫁だと言い張り、共同生活が始まるのでした。
…ここまでしか書かないとただの萌えゲーみたいですが、実際は舞台となる「空明市(こうめいし)」の特徴である「夜は晴れたことがない」ことや、巽家・唯井家・桜守姫(おうすき)家といった名家の確執などが、深くシナリオを彩っていきます。
本作の体験版は通常のゲームで1シナリオ程度に亘るボリュームがあります。もちろん、ゲームとしての謎はここでは解決しませんが、引き込まれる内容だと思いました。
ヒロインでは、此芽が割と気に入りました。凛とした姫のような容貌と言動ながら、たまに慌てると可愛らしいところが。
但し、萌えという観点ではこの限りではなく、ふたみは間違った「嫁」に対する知識で強引に事を運ぼうとするので、初日から早速同じ蒲団に入って来たりします。あと、此芽に付き従う「透舞(とおりまい)のん」も、声が安玖深音ツンデレという萌えマシーンなので注意が必要です。