ななはん:全2巻

著:ももせたまみのコミックです。アフタヌーンで連載されていた作品のようです。
内容は、下町で質屋の「七屋」を経営する三姉妹を主人公にした、日常のコメディ四コマです。
三姉妹は、長女で酒豪のんびり屋の「織絵」、次女で眼鏡BL小説家の「園子」、三女で時代劇大好き小学生の「ななん」の3人。皆キャラが濃すぎますが、個人的にはななんが最も強力でした。江戸っ子すぎます。
ただ、ももせ作品のカラーの一つである、どぎつい下ネタは主に園子から発せられるので、彼女こそが「らしい」キャラなのかもしれません。
とはいえ、上でも述べた通りで皆キャラ立ちしているため、それぞれに強い需要があることは間違いないでしょう。キャラ萌えだけではありませんが、まあそういう面を楽しむのも作品の味わい方の一つだと思います。
単行本はワイド版で全2巻ではありますが、連載は7年もの長期間続きました。おまけページにもありますが、担当さんの名前を使った作品は長く続くとか…。*1
メインストリートから一本はずれた、裏通りのようなマニアックさがある作品だと思います。手放しで絶賛できるタイプと言うより、自分のツボを探しながら読む楽しみが大きい作品かと。

*1:せんせいのお時間」もそうです。