しおんの王:1〜6巻

原作:かとりまさる、作画:安藤滋朗のコミックです。アフタヌーンで連載中です。
あらすじとしては、8年前に両親を惨殺され言葉を失った少女「安岡紫音」が女流棋士となり、ライバルたちと戦っていくお話です。一方で、殺人事件の真相にも迫っていきます。
囲碁やチェスと比べて、将棋はルールがわかっているだけに、より対局内容が理解できるということもあって面白く読みました。単行本では、お話の繋ぎとして対局説明もあるので、更に親切です。
主要人物は、他の若手棋士斉藤歩」や「二階堂沙織」、名人「羽仁真」その弟で実業家の「羽仁悟」らがいます。歩や沙織は紫音の才能に気づき、共に強さを引き出し合いながら場数を踏んでいきます。羽仁名人ら大人たちも、彼女たちの成長を楽しみにする勝負師たちです。
個人的には、お約束ですが歩がお気に入りです。その正体は第1話の時点で読者にはわかってしまうのですが、最初は刺々しい歩が、将棋の楽しさに気づいていく様子にもワクワクさせられました。
周囲に愛され、その中で本物の勝負師として才能を開花させてゆく紫音。これからどうなってゆくのか、楽しみな作品だと思います。