CLANNAD:総括

結構テレビでも取り上げられており「これで感動できなきゃ人間じゃない」みたいなことを言われていたと思いますが、このアニメもようやく見終えました。
ゲームは一通りのルートをクリアしているので話の概要は知っており、後はアニメでどこをどのように再現するか、もしくはオリジナルのルートに行くのか、という部分を楽しみにしていました。
…などという思いは、第1話を観た時点で軽く吹っ飛びかけたわけですが。原因は言わずもがな、朋也の声を中村悠一が当てたことによります。妹と観ながら「ここで阿部くんが〜」というやり取りを、これでもかと言うほどしまくりました。
とはいえ、メインヒロインたちにそれぞれスポットを当てての2クール放映は、構成としても褒められるべきでしょう。最初に風子を取り上げたことで、その後は全然登場せず、出番に差を作ってしまった感はありますが…。やむを得ないかと。
録り逃しが多かったので、各シナリオのクライマックスを見逃している部分が非常に多いのですが、最初の出会いの多さのおかげで賑やかに進行していったと思います。
メインとなる渚シナリオについても、これまで集まった仲間が皆で渚を盛り立て、創立者祭での演劇までを描いており、いいところまでいきましたね。ゲームでシナリオは知っているとはいえ、節々に見える話の重さには心を打たれます。
あとは、遊び心の多さにもしょっちゅう笑いました。体育倉庫に閉じ込められるおまじないを、杏相手に再現するとはスタッフもやりますね。解呪の方法が違っていたのは、やはりお尻を出すとテレビ的にNGだからでしょう。
それにしても、上記でも述べましたが、朋也が渚を励ますシーンを見るたびに「阿部くんが気弱なバッテリーを気遣っている」ように見えたり。最後の告白シーンも「俺はお前が好きだよ! だってお前、頑張ってんだもん!」という名台詞が聴こえてくるようでした。
作画も良く、元々優れているシナリオと音楽には満足していたので、楽しく観ることができました。ゲームも久々に、ちょっと引っ張り出しますかね。
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