執事様のお気に入り:1巻〜3巻

ストーリー構成:津山冬、作画:伊沢玲のコミックです。別冊花とゆめで連載中です。
伊沢玲も、マイネリーベの人なんですね…。最近、コミックについてはこういう展開ばっかりです。悪いことではなくて、むしろ嬉しいのですが。
あらすじとしては、私立校「双星館学園」のLクラスに編入してきた「氷村良」が、Bクラスの「神澤伯王」と出会い、伯王が良を気に入って接してくる学園生活を描いています。
ちなみに、Lクラスは「ロード&レディクラス」で、裕福な家庭の子女が集うのですが、訳あって良はこちらに編入してきます。Bクラスは「バトラークラス」で、執事になる技能を身につける実力主義集団。伯王は財閥の御曹司ながら、こちらに所属しています。
伯王には家が主従関係にある「道家庵」と「鹿糠隼斗」の2人が付き添い、常に3人は一緒にいます。伯王がそれを若干うざったく思っている節があるも、それは自分の実力でBクラス生としてやっていこうと考えているためです。
良はかなり気に入りました。いいですね、こういう向こう見ずで無鉄砲な「問題児」は。「CROWN」のまひろとは、また違うタイプの「明るい子」です。
特に良かったのは「知らないが故の行動の数々」だったりします。専属の執事を見つけようとした時も「メリットを提示する」というのが自分の特技だと勘違いしたり*1、豪華な晩餐より魚の干物を選んだりと。
それでも、節々でパーティに出るなどして着飾った時は、不思議とこちらまで感慨があります。最初は何も出来ない「ご主人様」である良が、徐々に馴染んでくる成長振りが見えるので。
こういうゴージャスな生活は、他の作品でも良く見かけますが、方向性として「庶民の主人公がセレブな環境に飛び込む」って構図が人気なんでしょうかね。「ホスト部」とかもそうですし。個人的には、確かにこういう方が面白いと思います。

*1:実際は家柄など。