深夜食堂:1〜2巻

著:安倍夜郎のコミックです。ビッグコミックオリジナルで連載しています。
内容はオムニバスで、営業時間が0時〜7時の小さな食堂を舞台にしています。毎回、一品の料理をテーマにして、店主のモノローグを中心にお客さんたちとの交流を描いています。
この食堂では、メニューが豚汁定食、ビール、酒、焼酎のみ。あとは勝手に注文すると、店主が店にある材料で作れるものなら提供する、というスタイルです。
店主の名前は不明ですが、髪を短く刈り上げた壮年の男性で、何故か左目に刀傷のようなものがあります。また食堂の名前も不明で、暖簾に「めしや」と書いてあるだけ。
こんな営業スタイルですが、いつも結構な盛況ぶり。訪れる客の多くは、所謂カタギではないものの人情味に溢れた人ばかりです。そうした人たちが、思い出の懐かしい味を求めて、またそれを見ている別の客との話を弾ませる交流の場としても成り立っている感じです。
この作品を読んだ時、正直絵柄に関してはあまり受け付けないなぁと思ったのですが、出てくる料理やそれを頬張る人たちの表情がおいしそうに見えたんですよね。
出てくるメニューも「タコさんウインナー」とか「きのうのカレー」に始まり、気取らない庶民の味があります。そして、一つ一つに小さなドラマがあります。
さて、話は少しずれますが。昨日の漫画もそうなんですが、最近は食べ物が出てくる漫画には概ね惹かれています。それなりに作品数はこなしていると思うのですが、印象に残るのはいつも飲み食い。
実生活でも食道楽だけに、こうした部分でも趣味が出てしまうんですかねぇ。