けんぷファー:総括

今期の作品としては真っ先に見終えたわけですが、まあ私にとっては必ずツボるタイプの作品だったと思います。
お話は、男子高校生の「瀬能ナツル」がある朝に目覚めると、何故か女の子になっていたところから始まります。その時から自室のぬいぐるみが喋りだし、ナツルは「ケンプファー」となり戦う運命になったと告げられるのです。
勢力は青と赤の2つ。ナツルは青のケンプファーとして、襲い来る赤のケンプファーと交戦することになります。この、バトルアクションというのが本作の1つ目の顔です。
また、高校でも女性になったナツルは男子のナツルと別人として、全校生徒に美少女であると認識され、一気に男女問わずファンが大勢つきます。そして身近にいる、ナツルを想う少女たちを含めたラブコメ要素も強い作品です。
青の仲間「美嶋紅音(みしまあかね)」は、通常時は大人しい眼鏡っ娘ですが戦闘時はハイに。赤の「三郷雫(さんごうしずく)」は生徒会長を務めるクールな完璧美女。もう一人赤の「近堂水琴(こんどうみこと)」はナツルの幼馴染で1つ年下です。
彼女らと、ナツルの想い人「沙倉楓(さくらかえで)」を交えた2種類のバトル作品…というのが作品紹介としては正しいのですが、前面に押し出しているお色気要素が強すぎてそれが一人勝ちの様相を呈しています。
ナツルは男子の時はさっぱり相手にされず、冴えない高校生活を送っていたのですが、女子の時は全校を上げての人気。楓、雫と共に校内の3大美女になってしまいます。また、レズっ気の強い楓は女子のナツルが非常に気に入ってしまい、ギリギリアウトのところで攻めてくるのが面白いですね。
最後の方は駆け足になってしまったのと、最終話が賛否両論になりそうということで、手放しで賞賛はできない作品ではありますが、あれほどしずかちゃんを堪能できる作品は「けんぷファー」くらいのものでしょう。
最後になりましたが、声優が異常なほどに豪華ということもあり、飽きずに観ていました。まさか賢プロのトップ陣が2人も出張ってくるとは…。それ以外にも、人気を着実に上げている女性声優を多く起用しており、ラブコメ作品としてはこれ以上のキャスティングはなかろうと思います。
個人的には、奈々サマが色物系ということで良かったです。クールとか知的な美少女って役柄は、どうも見ていて抵抗があるのですよ。