ショコラとポートレート

妹オーディション」で出てきた笙子の初登場作です。「バラエティギフト」に収録された短編のうちの一作ですね。
出来事としては「ウァレンティヌス」の裏で動いていたお話です。
当時は中等部の3年生だった笙子が、高等部のバレンタインデーイベントにこっそりと参加し、その周囲を描いた内容です。主役は笙子と、蔦子さん。「写真に写るのが嫌い」という両者は話が合って、イベントもそこそこに話し合います。やがて、蔦子さんの写真に対する考え方に感心した笙子は、自分が写真嫌いな理由を話し、「蔦子さんが良いと思った瞬間に、撮って欲しい」という約束をします。
その約束は、以外にも早く訪れることとなります。姉の克美さんと二人で、チョコレートを食べているところをカメラに収めていたのでした。ガリ勉一辺倒の克美さんが、たまには息抜き…とリラックスしているところが微笑ましくて好きですね。
こうなると、「ウァレンティーヌスの贈り物」も前後編読み直してみようかという気にもなります。昔のを読み直すのはあまり良くない気がしているんですけどね…特に先代が在学中の作品は。