サッカーワールドカップ2006:ドイツvsスウェーデン

決勝トーナメントの第1回戦は、いきなり名勝負が期待できそうな組み合わせ。とはいえ、リーグでの戦いぶりでは快進撃を続けた地元ドイツと、何とか引分けで凌いだスウェーデンというわけで、ここはドイツがいいとこ見せて欲しいというのが正直なところでした。
そんなドイツ、序盤から早々に見せてくれました。前半4分、バラックが切り込んでGKを体当たりで崩した形になり、こぼれ球を後ろから突進してきたポドルスキが見事に決めて先制点。リーグではクローゼの陰に隠れていた若手が、ここで火を噴きました。
そのポドルスキ、前半にまたもや良いところを見せます。今度はクローゼがDFを3人引きつけて、フリーになったところへパス。きっちり決めて、自らの役目を全うしました。
2点をリードしたドイツにスウェーデンも一矢報いたいところですが、そもそもシュートチャンスを殆ど作れません。ラーションリュングベリ、そしてイブラヒモビッチといったFW陣が仕事をさせてもらえない状況でした。たまにチャンスがあったものの、DFに阻まれる形に終わっていた気がします。
更に、嫌な予感はしていたのですが…ルチッチがレッドカードで退場になってしまい、スウェーデンは10人で戦うことに。
こうなればスウェーデンの勝ちはないか…と思っていたのですが、一度PKのチャンスを作ります。これを決めれば1点差で望みを繋げることができるシュートでしたが、ラーションがここで枠を大きく外すシュートをしてしまい、チャンスはフイになりました。
ドイツは、ワールドカップが終わったらハンブルグを去るバラックに何とか1点を取らせようとアシストしますが、GKもナイスセーブで点数を渡しません。1本のシュートを外すたびに全力で悔しがるバラックの姿を見て、この「ハンブルグのフィールドで1点を取る」ことへの強い拘りを感じました。
結局、点数の変化はこの後もなく、2-0でドイツが完勝しました。地元での戦いでプレッシャーも大きかったことと思われますが、ドイツは勝たなくてはいけませんね。次はアルゼンチンvsメキシコの勝者とぶつかるドイツ、是非とも頑張って欲しいものです。