レ・フレール Greeting Tour

ピアノの連弾を行う兄弟音楽ユニット、レ・フレール(Les Freres)のライブに行ってきました。会場は川口にありますリリア音楽ホール。
レ・フレールは兄の斎藤守也と弟の斎藤圭土の二人によるユニットです。世界的にもピアノの連弾を行うユニットは少なく、一部の人々の注目を集めています。
更に言うなら、圭土は世界的にもあまり認知されていない「ブギーピアニスト」であり、レ・フレールの音楽性にしても今日のライブにしても、全体的にブギーアレンジの曲が多かった印象です。
ライブは力強い『Ocean』、スピードに乗った『Ooh See Boogie』で幕開け。観客もノリノリで手拍子をしており、掴みはこれ以上ないくらいに成功と言って良かったです。…が、その後の自己紹介や全体的なトークは危なっかしくて、心配さが面白さを呼ぶ感じでした。
不安定なトークとは裏腹に、演奏の方は新人とは思えぬほど堂々たるものでした。日本の祭りからインスピレーションを受けた『Joker』、ピアノのミュート奏法を駆使した『Eagle』など守也メインの曲には、曲作りの妙を見ました。
しかし圭土のブギーアレンジが凄すぎましたね。後半の『アメリカ民謡 Boogie』は「皆が知っている曲」をブギーアレンジしており、『Club IKSPIARI』はディズニーの曲をやはりアレンジしていました。この2つのメドレーは特にエネルギッシュで、また会場を大きく包み込んでいました。
ラストはしっとりした『Happy song』。実は11月18日が圭土の誕生日であり、丁度バースデーライブの形になったので、この曲が大きい意味を持ちました。因みに守也は11月5日が誕生日だそうです。
そしてアンコールでは拍手の中、パイプオルガンの音が…。ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、リリアにはパイプオルガンがあり、ライブ中にも演奏をほのめかす一言があったので、もしや…と思っていたのですが実現しました。この流れは燃えまくりですね。
全体を通しての感想は、一台のピアノを二人で弾くところに「譜面上は可能だが連弾は不可能」といった部分に気を使ったアレンジが見られたり、何と言ってもライブパフォーマンスの旺盛なユニットだったなと。演奏中に客を煽るピアニストなんて、初めて見ましたよ。
ともあれ、非常にエネルギッシュな彼らの、今後の精力的な活動に期待します。

セットリスト

  1. Ocean
  2. Ooh See Boogie
  3. Joker
  4. ルパン三世のテーマ
  5. ルパン三世の主題歌2(守也solo)
  6. Cross 第2番
  7. Theme from Spiderman(圭土solo)
  8. (Boogie Woogie 講座)It's a Boogie World
  9. Eagle
  10. On y Va!
  11. For Kids'
  12. アメリカ民謡 Boogie
  13. Flower Dance
  14. Club IKSPIARI
  15. Happy song
  • encore
    1. Boogie Back to YOKOSUKA

(公式:http://www.lesfreres.jp/